MetaTrader4 Build 600でのExpertsフォルダの場所
MetaTrader4のBuild 600が2014年2月3日にMetaQuotes社からリリースされました。
Build 509からのメジャーバージョンアップで、各FXブローカーでも順次配布が開始されるかと思われます。
Build 600へのアップデートによる変更点は幾つかございますが、
EAを利用される方にはEAファイルを格納する[experts]フォルダの位置が変更になりますので、ご注意ください。
Build 600での[experts]フォルダへのアクセス方法
MetaTraderを起動 → メニューバーの「ファイル」 → 「データフォルダーを開く」
下記のようなウィンドウが開きます。「mql4」フォルダーを開きます。
すると、「Experts」フォルダがあるので、このフォルダ下にEAファイルをおいてください。
参考)なぜ「Experts」フォルダが別の場所に移動したのか?
2005年のMetaTrader4のリリース以来、MetaTrader4をインストールしたディレクトリーに動作に必要なすべてのデータが格納されていました。
しかし、2008年のWindows Vistaがリリースされ、変化が起きました。
悪意のあるプログラムに対してOSを守るため、またあるユーザーが利用しているプログラムが、
同じプログラムを使う他のユーザーのデータを変えてしまう、もしくは壊してしわないように
マイクロソフトのOSには強いユーザー権限制限を設けられました。
それが、UAC(ユーザー・アカウント・コントロール)という仕組みです。
UACとは、プログラムがインストールされるディレクトリーには変化しないデータを格納し、
プログラムによって変更されるユーザーのデータは違う場所においておくべきという思想です。
今回、移動した[Experts]フォルダの場所は下記のとおりですが、
エクプローラーなどで直接アクセスするのはなかなか大変だと思われます。
C:\Users\User_account_name\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\Instance_id\mql4\experts
User_account_name: Windowsでのユーザーアカウント
Instance_id: ユニークな名称のフォルダ(たとえば、3BA15E6666C90CEAA08F2F4F0C26E3F9といった文字列)
なぜ、なかなかエクスプローラーで直接たどるのが大変そうかというと、
[AppData]フォルダは隠しフォルダーですので、直接手入力でAppDataと打ち込まないとフォルダー下に入れません。
また、[Instance_id]フォルダ名はユニークな文字列ですので、複数のMetaTrader4を利用している場合、
どのMetaTrader4のデータフォルダーか区別できないフォルダ名です。
なお小技ですが、どのMetaTrader4のデータフォルダーか知るためには下記の場所にあるorign.txtを開くと分かります。
C:\Users\User_account_name\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\Instance_id\orign.txt
このようなこともあり、[Experts]フォルダへのアクセスは上で説明した方法がお勧めです。
MT4起動→メニュー「ファイル」→「データファイルを開く」→「MQL4」フォルダ→「Experts」フォルダ
今後、より利便性の高い情報が入りましたら、共有させていただきます。